微生物の日記

今週、３社の食品企業を回って
今日も１社行く予定だけど


最初に聞くのは、震災の影響の状況


それぞれいろいろなところで大きくはないが何らかの影響が出ている


１社は逆に注文が増えて、手が回らない状況が続いているとのこと


他は一番は原料入荷の遅れ
それと包材の納期遅れ


取引先の何社かは原料工場などが壊滅しているところもある


それと原発による原料仕入れの判断

野菜類はこれから北に上がってくる
南のほうはもう終り、気温が変化することで北のものを入れるようになるのだが


福島、茨城のものを仕入れるかどうか
実際には影響はない


しかし現実には風評被害が起こっている
製品を作っても、売れなければ企業としては死活問題


一番はそれを流通業が仕入れてくれるか
その点で、現実的に科学的に物事を判断してくれる流通は少ない


そのことも消費者に影響する

「うちはここのものは仕入れていません」とか大きな表示を出す

そうすると意図はなくても、消費者はその県のすべてのものが危険という思いが強くなる


ものがあっても「お一人様１個限り」と表示すれば
買わなくてもいいものでも買ってしまう消費者心理の逆



こうやって風評被害は輪を広げていく


しかし、その科学的に安全であっても
その原料を仕入れるかどうか…


製造企業にとっては、綱渡りと同じ状態になってしまう



現地のものを仕入れてもそれを納得させるのにも時間やコストがかかる
それでもし売れなかったら
コストだけが増えて、売り上げは０ということもありえる


もう少し政府も含めて冷静な判断が必要であり
きちんとした対応を願いたいものである



聞くところによるとある企業は従業員からの反対で仕入れをやめたところもあるようで
従業員の教育も必要となっている