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2011.05.19
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カテゴリ:カテゴリ未分類
私は社交的なタイプではありませんが、それでも同業者の友人が何人かいます。
彼ら彼女らの中には、占いが好きな人がわりといます。
自分でタロットカードを繰る人もいるし、占い師のもとを尋ねる人もいます。

小説家って占いが好きなのかな、それともたまたまなのかな、どっちかなと考えていたのですが、林葉直子先生(元女流棋士で元少女小説家、「しおんの王」漫画原作者かとりまさる氏)が占い師に転身しておられることを知り、やっぱり小説家って占いが好きなんだろうなぁと思うようになりました。


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私は、占いは、ネットで星占いを見る程度で、タロットカードを操ったり、占い師に見てもらったりはしません。

自分の人生は自分で切り開くべき、と考えているからです。

編集が支払伝票を切ってくれず、原稿料が支払われない。だったら編集長に言って注意してもらおう。担当を変えて貰おう。それでだめなら少額訴訟をしよう。
編集が二時間遅刻する。だったら携帯電話を持って自衛しよう。
編集が私の名前を間違えて別の人の企画についてアドバイスをする。だったらもっと有名になろう。
編集がうち合わせの最中に居眠りする。だったらもっと売れる作家になろう。

編集が書きたい物を書かせてくれない。だったら書きたいものを書けるように営業しよう。
営業したけど門前払い。だったら別のところに持ち込みをしよう。
持ち込みしたけどダメだった。だったら投稿しよう。
投稿したけどダメだった。だったらもっと面白いものを書いてまた投稿だ。
プロのくせに落選してみっともないと笑う人もいますが、そんなのぜんぜん平気です。

私はそんなふうにしてやってきました。
今勉強している英語だって、将来、小説で売れなくなったとき、翻訳で仕事をゲットするためです(道のりははるか遠いですが……)。

でも、出版の仕事って、がんばったから結果が出る、というものでもないんです。
たとえば、震災後に出た私の本は、数字が出ませんでした。

【送料無料】Myメイド洋館の女中さんは、震災の一週間後、17日に発売された本です。

Myシリーズは増刷を重ねている好調なシリーズで、美少女文庫のキラーコンテンツです。
ぜったいに売れるはずでした。
好きな華道話で、楽しく書けた小説でした。
フェアを掛けてもらえる予定でした。
本を買ってくださった方におまけでつけるショートショートストーリーも書きました。
なのに、数字はパッとしなかった。

本が、書店さんに並ばなかったのです。
楽天ブックスは品切れのまま。
リアル書店さんには数日遅れで並びましたが、物流は混乱しているし、計画停電で、本を売ることだけで精一杯の書店さんは、おまけをつける余裕もなかった。

ジュブナイルポルノとライトノベルは、発売後一週間が勝負です。その勝負どころの一週間が、ぼろぼろだったのです。

売れるはずの本が売れなかった。
販促が空振りだった。

「運が悪かった」のです。

これはへこみます。
もう、地の底にめりこみます。

編集に理不尽な扱いを受けたときは「見返してやるぜ」と思います。
投稿してダメだったら「もっと上手になって、次は賞をゲットしてやるぜ」と思います。

ですが、「運」なんてものを相手に、どうやって戦いを挑めばいいのでしょうね。がんばってもどうしようもないじゃないかと思ってしまう。

がんばればきっと叶うと思うからがんばれるのであって、努力してもムダだと思うと努力なんかできません。

小説家が占いを好きなのは、「運」を知りたいからなのでしょう。
「運」は一定ではなく、良かったり悪かったりするもの。運気の流れを知ることができればいいですよね。

でも、やっぱり私は、占い師さんのもとにはいかないと思うな。
「運が悪かった」のなら、次は「運が良い」かもしれないでしょ?

次はできる、私はぜったいにできるんだと信じて、がんばっていくしかありません。

しんどいですけどね。
(なんかもうつぶれそうですけど)。





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Last updated  2011.05.19 10:46:00



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