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2012.01.11
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  絆という言葉はね、

  頭に描くというか、

  いや、描く必要さえない、

  無意識に感じとる言葉(状態)、

  だと思うの、

  ものを書いてなんぼの、

  商売をしているので、

  小説や、エッセイに絆という言葉を、

  ときどき、使う、

  でも、いつもこんなところで使ったら、

  絆が泣くのではないか、

  と羞恥の思いに駆られた、

  絆という言葉を使わずに、

  その状態を表現し、

  読者が無意識に心で、

  絆を感じとってくれたら、

  もう何もいうことはない、

  でも、筆力不足で、

  あっさり絆を使い、

  忸怩とした心地になる、

  そんな僕にとって、

  去年の絆の氾濫は、

  待てよ、違うんじゃないの、

  と目や、耳を覆いたくなる、

  ことがあった、

  絆という言葉が、

  多用されればされるほど、

  絆という言葉の深い意味が、

  薄らぎ安っぽくなっていく、

  絆が流行語になること自体、

  世の中がおかしいと思う、

  本来の絆がどんどん遠ざかる、

  居酒屋や、カフェで安易に、

  絆を口にしている人は、

  心中深くに誰かとの何かとの、

  絆を蔵しているのだろうか、

  音声や、文字の絆が、

  石合戦の礫のように飛び交う、

  状況の中で、

  ついにその絆は、

  去年の新語・流行語大賞に、

  挙げられた、

  その絆は何だろう、

  読み聞かせ慰問先の避難所で、

  足の不自由な高齢者を背負い、

  屋外を歩かせずに散歩させていた、

  若いボランティア男性と

  立ち話をしたことがある、

  「なぜここでボランティアを始めたの?」

  「4つ5つの頃、

  阪神大震災を経験したんです、

  うちの家族はみな無事だったんですが、

  避難所にしばらく入っていました」

  そこへ若いお兄さんたちが、

  ボランティアに現れて、

  一緒に遊んでくれた、

  肩車をしてくれたお兄さんが、

  「元気に大きくなれよ、ほらー」

  と、避難所の中を駆けてくれた、

  そのときの嬉しさが忘れられない、

  と彼は言った、

  そうか、と僕は心でうなずいた、

  そのとき、目には見えないが、

  彼とボランティア青年は、

  切っても切れない、

  お互いの心の琴線で、

  結ばれたのだ、と。

 

  流行語としての絆が、

  早く忘れ去られることを願う。

 

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最終更新日  2012.01.11 11:42:36
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