宮崎市保健所にいたケガ猫が気になり、

今日、保健所に会いに行ってきました。



思っていた以上に小さな体で…

思っていた以上にひどい状態でした…





私が見た判断なので分かりませんが、

交通事故ではなく、犬に咬まれたような感じでした。

犬歯が二本、背中とお腹に突き刺さったような跡だったので…



自力でご飯を食べる事も、水を飲むこともできません。

排泄もできません。

職員さんが、膀胱を刺激しておしっこを出すと…血尿でした。

寝たきりで動く事ができません。

だけど…動かない足はとても温かく…

目だけをキョロキョロ不安そうに動かすこの仔は…

生きているんです。強く生きているんです。

どんなに怖かったか…痛かったか…不安だったか…

その挙句の果て…獣医師さんから「回復の見込みがない」

ずっとずっと、命ある限り、人間の手を借りての排泄。食事…

歩く事も走り回る事も、何もできない…

でも、だからといって「生」が閉ざされたわけではありません。

人間の「手」があれば、生きていけます。

歩けなくても、走れなくても、この仔なりに「楽しい」や「喜び」を

感じる事が絶対できるんです。





「抱っこして良いですか？」

ぬくもり…重み…私は、この仔の「生」を体で感じたかった。

抱き上げた瞬間から、レスキューする決意が固まるんじゃないかと、

自分を追い込んでみたかったのかもしれません。



抱き上げた体は、とても軽く…

「大丈夫だからね…大丈夫だからね…」

そんな言葉しか出せませんでした。

生と死…究極の立場に居るこの子達の前で泣くのは失礼だって

分かってたのに…抱きながら涙が出てきました。

…同情？レスキューの決意ができなかったから？…自分でも分かりません。

だけど、この仔をこのまま死なせたくないんです。

ですが、「助けてあげて」と誰かにふるのは間違いだと分かっています。

なのに…どこかで誰かに縋りたい…という気持ちがあるのは…

卑怯なのでしょうか…

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