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2016年05月22日
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カテゴリ:音楽
表題のメンバーによるベートーヴェン・ピアノトリオの演奏会に足を運びました。(詳しくはこちら

ヴァイオリンの樫本大進とピアノの小菅優は、ともに若手(U39?)のホープとして活躍中の演奏家で、日本のクラッシック音楽ファンにはすでにお馴染みです。亭主もこれまで音楽メディアを通してその演奏に接する機会は度々ありましたが、ライブでは初めて。チェロのクラウディオ・ボルケス(Claudio Bohorquez)は初めて名前を目にする演奏家ですが、プログラムの紹介記事を読む限り、先の二人と何れ劣らぬ名手と見え、このトリオが一体どんな演奏を聴かせるのか興味津々というところ。
piano-trio1

ベートーヴェンのピアノトリオといえば「大公」(Op.97)が有名ですが、亭主が聴いた演奏会のプログラムにはこの曲はなく、Op.1の3、およびOp.70の1と2という三曲からなっていました。ちなみに「大公」は出版順から行くと第7番ということで、他に6曲もあることすら知らなかった亭主にとってはどれも耳にしたことがなく、とても新鮮なレパートリーです。

Op.1-3はベートーヴェンによって最初の作品番号が付けられた3曲組からなるピアノトリオで、彼がピアノの即興演奏家としてウィーン・デビューを果たした際に(1795年)、数年前から書き溜めておいたものをいわば自身のプロモーション用として出版したもの。この頃(20歳代)の作品は、とかく「ハイドンやモーツァルトの強い影響下にある」と言われがちですが、亭主の耳にはむしろロマン派の先駆けと言ってもよい響きに聞こえます。また、ピアノパートではところどころに後のピアノソナタ(ワルトシュタインなど)を思わせるフレーズも出てくるなど、いかにもベートーヴェンらしい個性にあふれた作品でした。

一方、Op.70の2曲は、最初の小節が鳴り始めた途端にラズモフスキー四重奏曲のような中期の作品群を思い起こさせる、あの自由自在さにあふれた曲でした。樫本やボルケスの弦楽器パートもさることながら、当日の演奏で一際輝きを放っていたのが小菅のピアノ。ほとんどサスティンペダルを使わずに紡ぎ出される音は粒よりで、特にアレグロやプレストのパッセージではスタインウェイのキラキラした高音部とマッチして実に素晴らしい響きで曲全体を包み込みます。このメンバーでメンデルスゾーンのピアノトリオを弾けばきっとスゴいことになるだろう、などと妄想を膨らませながら、ゴージャスなサウンドで耳の保養をさせてもらった2時間でした。

piano-trio2





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最終更新日  2016年05月22日 12時10分52秒
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