２年生の女の子が終業式後
大荷物を抱えて
真っ赤な顔をして
片目に涙をうっすらためて
帰ってきた。
あっこぉ「どうしたの？」
２年女児「…。」
なにも言えない彼女。
あっこぉ「だれかになにか嫌なことをされたの？」
２年女児「…。…がう。」
言葉に詰まる彼女。
あっこぉ「重いからランドセルをおろしていいよ。」
ランドセルを下ろさせる。
手を握り、目線を合わせて
あっこぉ「どうしたの？」
２年女児「先生が２学期から…ヒック
かわっちゃうのぉ。ヒック。…ヒック。
先生に会えなく…ヒック。なっちゃうのぉ。
わーん。ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ」
感情を抑えきれず
大泣きする彼女。
さみしさに胸が潰れそう。
お膝に抱いてギュッと抱きしめる。
背中をさすって
あっこぉ「大丈夫だよ。先生は、きっとあなたを忘れないよ。」
あっこぉ「大丈夫だよ。先生は、きっと幸せになるよ。」
あっこぉ「あとで先生にお手紙を書こうか？」
と話しかける。
あまりに悲しくワーンと泣きじゃくる
彼女の背中をさすりながら
彼女が受けたショックの大きさを感じて
つい、わたしまで涙しそうになる。
わたしが泣いたら彼女が泣けなくなるから
ここは我慢。
背中をトントンとゆっくりと同じリズムでなでたたき
彼女の息が整うのを待った。
思い出しては、むせ返す彼女。
麦茶を飲んですこしずつ
落ち着きを取り戻していった。
あとは楽しそうにお友達と遊んでいた。
よかった。
その様子を見ていたほかの子どもたち。
お膝と抱っこが恋しくなっちゃったみたいで
このあと次から次へとお膝に乗って
抱っこをされにくる。
みんなの気持ちもよくわかって
ちょっとずつだけれどひとりずつ
お膝に乗せて抱っこをする。
ヾ(・∀・；)ｵｲｵｲ３年男子も
乗るんかいっ。
ふだんかっこよく決めて
下級生からも大変慕われている
超やんちゃな３年男児が嬉しそうに
お膝に乗っている。
乗りに来る子をみると
なんとなくわかる。
全く乗らない子もいる。
甘えを必要としている子には
お膝でギュッをほんのすこしずつ。
指をくわえて乗りたいとも言えず
遠くで見ている子もいるから
ちょっとずつ、順番ね。
いけないイタズラをしながら
見てみてサインを出す男児も
ちゃんとお膝に乗ってきた。
男児は、お話ができる状態になかったので
先に甘えを許し
少し心が開放されたところで
聞いてみる。
「さっきの、なんでしたの？」
お膝の上で小さな声で
二人だけのヒソヒソ話。
秘密を打ち明けるみたいに
そのワケを話してくれた。
それを聞いてわたしからも
さっきの行いのいけない理由を話し
彼も納得。
悔しいながらもなんとか
迷惑をかけた相手に
謝ることができた。
お膝で抱っこ。
君のことを拒絶しているわけじゃないのさ。
大事に思っているんだよ。
言葉以外にもっと
身体で感じていたいんだろうなぁと思う。
自分の内面を
いろいろ表現をしてくる子どもたち。
お膝で抱っこ。
単純なスキンシップが
まだまだ必要な子たちがいっぱい。
大事に思っているんだよ。
気持ちを伝えなくっちゃ。
対大人でも、きっと芯は同じなんだろうなぁ。
みんなでギュッと22015.07.07石神井公園 posted by (C)あっこ森
写真は７月７日に石神井公園にて撮影しました。
東京在住、
撮影は自宅から自転車で行った場所が中心です。
ごく身近な自然に目を向けています。
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