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カテゴリ:小説(女性作家)
再読だから、ラストシーンを知っている。
知っているからこそ、核心にじわりじわりと近づいていく丁寧な流れに関心。 最後まで姿の見えない、語らないヒロインというのも斬新だった。 起こった事実だけを並べると、恐ろしい犯罪であるのに 丁寧に語られた彼女の物語のおかげで、最後には事件を追ってきた本間と同じように 「もういいよ、疲れたろ」という気持ちに。 残りページを気にしながら読んでいて「あとちょっとだけど大丈夫?」と思ったら 終盤に加速度ついて、あっという間に銀座のシーン、というのも良い。 どの登場人物の言動にも、ストーリーを進めるうえでの意味があり 読んでいて非常にすっきりする。 感想:借金怖い。幼なじみと故郷は大事にしよう。個人情報の管理はしっかり。 追記:宮部氏のあとがきの謝辞に以外な人たちの名前があって驚き。 作中の弁護士のモデルになったと思われる宇都宮健児弁護士。 大阪取材に同行した高村薫。 登場人物の話す大阪弁についてアドバイスした東野圭吾など。豪華すぎ! 火車 / 宮部みゆき お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 5, 2016 01:45:00 PM
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