・噛み締めにまつわる恐怖
体の中でもっとも力の強い筋肉は噛む筋肉です。
噛むためのそれぞれの筋肉をまとめて咀嚼筋といいます。
どんなに腕力の強い人でも、ピーナッツを手で粉々に潰せる人はいません。
歯は楽に噛み砕いてしまいます。
無意識に行っている噛み締めは怖いのです。
その強力な力で、実は自分自身の頚椎や頭蓋骨を歪めてしまうのです。
人はストレスを感じた時に、無意識に強く上下の歯を噛み締めているのです。
睡眠中はさらに強い力で噛み締めて、歯ぎしりをしてしまいます。
そのため、咀嚼筋が疲弊して偏頭痛が起きます。
また、噛み締める力で歯が摩耗して、噛み合わせが狂ってきます。
すると顎関節がずれて、ずれた顎関節が耳への血流を圧迫します。
そうなると、メニエル症や耳鳴り、めまいなどの内耳障害が引き起こされてしまいます。
また、偏頭痛や鼻炎、目の周りの筋肉がピクピク動くなどの原因にもなります。
どうすればいのか?
当たり前の話ですが、噛み締めないようにすることが必要です。
特に、噛み締めていることを自覚することが大切です。
ストレスを感じたら、ガムを噛むのも良い方法です。
また、割り箸をしばらく挟んでおく方法も良いです。
左右の小臼歯に水平に挟んで、10分くらいそのままにする方法です。
顎関節がズレて明らかに左右差がある場合は、割り箸を片方の第二小臼歯か第一小臼歯で噛んで、10分くらいそのままにしていると、顎関節の歪みを矯正できます。
割り箸は、肩こりの酷い側と反対側(顎関節が前方にずれている側)に噛ませます。
割り箸をこの箇所に噛むだけで、直ぐに首や肩のコリが柔らかくなります。
是非試してみてください。