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昭和四十七年四月の第三週、オリエンテーションが終りいよいよ学校の授業が始まった。
まず語学の授業で自己紹介が始まった。 学生番号98番の落合博満君(元中日ドラゴンズ監督)がみんなを笑わせた。 「野球部の落合です。住んでいるところは鶴ヶ島の東洋大学学生寮です。鶴ヶ島ですよ。鬼が島ではありません」 この落合君の言葉にクラスがどっと沸いた。 次に学籍番号107番の私の番になった。 「広島出身の二宮春将です。板橋に住んでいて、東武東上線で毎日通っています。ぼくは板橋が大好きです」 私が大真面目こうに言うと、クラスのみんなが笑い転げた。私は笑いの意味が理解できない。心の底で、 「何だこの笑いは」 と思ったが、口には出さなかった。 先生も大笑いして、 「おもしろい子が二人続いたわねえ」 と言うのである。 それ以後ぼくは、 「板橋大好き男」 としてあっという間に有名になっていった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.04.24 08:10:05
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