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まっしろな微睡と痺れの中で 夢をみた。 小径のかげ、 連日の雨に塗れ染まり 咲き誇る私を見つけて、 優しく口づけたあなたが 数分後に嘔吐し、 痙攣の後に葉の下に臥してしまう…という夢。 その夢をみた私は涸れそうな勢いで泪して、 気付けば土に溶けだしたあなたをすいとって、 あなたのいろに染まっていった。 蝸牛のうずまきの その先から運ばれてきた夢のはずが、 いつから本当になったんだろう? あなたはいつからこの土壌に横たわっていたんだろう…? 土壌にはすでに死んだあなたが混じっていた? 五月雨の中 美しい紫色の毒のからだの上、 蝸牛を這わせながら あなたを胸いっぱいに思い巡らせながら、 元の渦の中へ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
April 18, 2012 02:56:05 PM
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