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ぼくは東京に住み大学へ通うようになって、一日一日が喜びの日々だった。
「今日は学校の帰りどこを見てかえろうか」 朝、東武東上線に乗って東洋大学に通う時その日見る場所を決めるのだった。 「板橋もすばらしいが、東京の街はどこをとってもすばらしい。なによりもすばらしく心を打たれるのが『東京の人は自分達が住んでいる東京の街を深く愛している事だ』これなんだ」 ぼくは心の底からこう思った。 それと東京の町並みを見て、 「徳川家康と言う人は凄い人だ。豊臣秀吉に三河を取り上げられて関東に移る事を余儀なくされて腐る事無く現在の東京の礎となる江戸の町を作り上げたのだ」 こうも思った。 昭和四十七年当時、東京は日本の東京から世界の東京になりつつあった。 「徳川家康公の熱き思いが伝わってくる。タイムマシンにのって江戸時代に行きたいよ」 いろいろな思いがぼくの心をよぎった。 十八歳のぼくは東京で暮らす事が楽しくてしようが無かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.04.27 00:53:30
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