森でのんびり

父が風呂に入った。




我が家で、氷を常用しているのは


父のみ。




専用の製氷器はない。




冷蔵庫の自動製氷機が壊れてからは


冷凍できる保存容器に水をはり


角氷をつくり、それをカナヅチで割るという


氷作りをしている。




父が入浴前に割ったかもしれない氷が


冷凍庫に入っていた。




この氷を使ってしまって


過去に何度も怒鳴られ


怒られた経験多数。




ある意味、絶対触っちゃダメなもののうちのひとつ。




そのタブーを犯してみるか…。




危ない選択をしてみた。




コーヒーが飲みたかったけれど


ホットでもよかったけれど


父が美味しく飲めるように


時間をおいても


まあまあな味の状態をキープするのには


味の変化の少ない


アイスコーヒーを入れておいたほうがいい。




我が家で角氷を割るというのは、


袋に氷を入れてカナヅチを納戸に取りに行き


それから割るというワンアクションが加わり


父が不機嫌なときは、それだけで怒り出す


不吉な作業なのだ。




今割ってある氷をぜんぶ使うと


１回分のアイスコーヒーに


ちょうどいい量の氷量がある。




とりあえず、保存容器から角氷だけは出して


水もはっておく。




タイミングが重要だ。




今、氷を使い切った瞬間で父が風呂から出てきて


アイスコーヒーもできていないとなると


それだけでキレて怒られる可能性も否定できない。




迅速な対応が求められる。




コーヒー豆を挽き


ドリップする。




落とし終わる頃


父が風呂から出てきた。




あっこ「コーヒー入れたよ。


しかもお父さんが飲みやすいように


アイスコーヒー。


（氷、ぜんぶ使っちゃったけれど）」




ドキドキする。




父が風呂から出てくる前に


角氷を割るところまでできていれば


怒られる要素は、ものすごく減るけれど


角氷をドンと製氷皿へ突っ込んだ状態。




父「おっ。ありがとう。」




父は、氷が使いたかったみたいで


すぐに冷凍庫をチェックする。




父がお酒を飲むための氷は、ゼロだった。




それだけで過去に何度、怒鳴られ怒られたことか…。




父が、カナヅチを自ら持ってきて割り出した。




まじか？怒ってない。




ドキドキする。




我が家では、この時点ではまだ


落ち着かない。




割りながら父が氷割りに失敗すると


父は途端に怒り出す。




父は、ものすごいブキッチョなのだ。




どうか、うまく割れてくれ…。




祈るばかりだ…(◎-◎;)!!




アイスコーヒーを入れるだけで


この緊張感。




ほかの家庭には、あるまい…。




なぜか、今日は、始終、穏やかな父。




今日は、機嫌がいいみたい。




氷ぐらいでいつも怒られるんじゃないかと


ヒヤヒヤ|緊張|ｮﾟДﾟ；))))ﾄﾞｷﾄﾞｷ。




とうさん、だいぶ娘からのイメージ悪いね。




とうさんのためにアイスコーヒーを入れていても


「そんなの頼んでないっ。」って


激ギレされるんじゃないかと


やっぱり安心できない。




だから、素直に喜んでくれて


氷を割らずにでっかいまま


突っ込んで置いたのに怒られない今日


なんか運がいいなと特別感を味わった。



上から目線2015.08.23高松 posted by (C)あっこ森


 

写真は８月２３日に高松にて撮影しました。

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