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カテゴリ:今日の言葉
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私がいつも「いまの日本ほど自由な国はない」とみなさんに申し上げるのも、実際に私が外国のさまざまな国を訪れて、自分の目で見、そう実感しているからです。社会主義国や軍事政権下の国々に比べれば、日本は自由すぎるほど自由です。むしろ自由と責任のバランスが失われて、自由放題に傾いてしまい、ゴネ得がまかり通って正直にこつこつ働くむなしさを感じている人も少なくないように思うのです。 仏教では、自由には必ず自在をつけて自由自在といいます。自由とは自らに由ること、つまり自灯明(じとうみょう)です。そして、その自分は、常に法を灯明としている自分なのです。 法とは宇宙を貫く真理のことで、私たちの体も心も、その真理の働きによってつくられ、動いています。また、まわりの社会も、天も、地も、草木も、動物も、この真理の働きによっているのです。つまり、法とはこの世のすべてのものを生かす大生命であり、その中に自分があるときに真の自由、主体性が確立するわけです。これが「随処に主となる」ことです。自らが主体性を持って「主となる」ところに貪欲(とんよく)の奴隷(どれい)から解放された自由の境地が生まれるのです。
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Last updated
2016.02.09 07:02:44
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