児童館に来たら子どもたちは
名前を記入してから
遊ぶということになっている。
長年使われてきたクリップボードと
コピー用紙。
重なると紙の端が折れて、くるりと
巻き上がってきていて
書きにくい状況にあった受付簿の束。
来館したばかりの小3女児が
「この紙やだ、なんでまるまってくるのぉ?
書きたくない。」
と記入をためらいながら、声を上げた。
みると、汚らしく紙が折れて
かなりめくり上がっている状態だった。
その受付簿は、わたしが4月に異動してくる前から
ずっとそのままの状態であった。
他の汚いところは、徐々に手を付け
片付けつつあるけれど
そこの受付簿の紙の状態の悪さには、
まだ意識が割けていなかった。
汚らしいとは思っていたけれど
優先順位が低かった。
「本当だ。まだそこには、大人が気が付けていなかったね。
その快、不快の感覚は大事だね。
丸まっていると書きにくいしね。
まっすぐの紙に書きたいという感覚は、わかるよ。」
小3女児に比較的まっすぐの受付簿の紙を見せて
「これなら、許せる範囲?
クリップボードには、書くための1枚だけをはさんで
保存するのは、別のファイルにとっておけば
まるまってくることが少なくて
気持ちよく書けそうだよね。」
そう声をかけると
小3女児は、納得して記名してくれた。
クリップボードに1枚だけ
ピシッとした紙をはさんで提示した。
見た目がスッキリとして清潔感が増した。
保管するべき記入済みの受付簿は
ファスナーでまとめて綴じた。
使ってくれる子どもたちの意見は
とても大事な感覚を含んでいるなぁと
強く感じた次第です。
これなら多くの人が気持ちよく使えそうな気がしています。
道端から2016.04.10目白 posted by (C)あっこ森
写真は4月10日に目白にて撮影しました。
東京在住、
撮影は自宅から自転車で行った場所が中心です。
ごく身近な自然に目を向けています。
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