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カテゴリ:学習習慣
子どもの勉強へのやる気を失わせるのは簡単だ。親が子どもの前で教師の悪口を言えばいい。悪口を聞いた瞬間から、その教師の話すことはほとんど子どもの耳に入らなくなる。
それを知ってか、知らずか、親が不用意に子どもの前で教師の悪口を言うのを聞いてどきっとすることがあった。親同士で話しているつもりでも子どもがそばにいる時は気をつけた方が良い。 私が小学生の頃は、どこの家の親も教師の悪口を子どもの前では言わなかった。なにかにつけて「先生の話をちゃんと聞くように」としつこく言われた。昔の方が良い教師が多かったというわけではない。学校での管理は昔の方がゆるくてもっと色々な教師がいた。 子どもの前で教師の悪口を言わなかったのは、教師のためではなく、その教師から学ぶ私たち子どもの為だったのだと思う。 水が上から下に流れるように知識も上から下へ流れる。教える人を信頼し尊敬していなければ、教えられる人の頭に知識は入ってこない。教える人を低く見る、つまり軽く見たり、馬鹿にしたりしていては相手がどんなに良い話をしても知識は伝わらない。大人だって軽く見ている相手の話を聞く気にはならないだろう。学ぶという行為はとても謙虚なものなのだ。 かつて聖職と言われた教職は、いつの頃からかサービス業の様に扱われるようになった。「教師はお給料をもらっているのだから、自分たちにサービスしてくれて当然」と自分たちをお客とし、教師に敬意を表さない親が増えた。そういう親の気持ちは子どもに伝わり、子どもは「学ぶ者としての礼儀・姿勢」を失っていると思う。 そうなって一番損をするのは教師ではなく「学ぶ者としての礼儀・姿勢」を持たない子どもたちだ。子どもにその礼儀や姿勢がなかったら、どんなに素晴らしい教師が目の前に現れても、その子の頭に知識は入ってこないと思う。お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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