伝統と新技術に裏打ちされた味の聖域

いたるところで湧水がうまれる名水の地、大分県日出町。緑の山々と波静かな別府湾に抱かれたこの地は、まさに酒造りの理想郷。 「麻地酒（あさじざけ）」の伝統を受け継ぐ二階堂むぎ焼酎のふるさとです。年々高まる需要にお応えするため、近年最新設備の製造工場が完成。吟味された素材を贅沢に使い手造りの味そのままの、むぎ焼酎をお届けしています。また二階堂では、この地の水の恵みに応えるため早くから専用の排水処理施設を完備。美しい酒造りの環境を守るために惜しみない愛情を注いでいます。

二階堂酒造の製法

二階堂酒造は此の銘酒「麻地酒」の製法を受け継ぎ今日に至りましたが、古来より天然醸造のため、永らく貯蔵すると、味覚を損じ又腐敗しやすいので永年の研究によりもろみの上清みを蒸留製成し、皆様の健康を考え、原料に総て「むぎ」を使用、ついに大分むぎ焼酎二階堂を完成させました。その芳醇な香りと、まろやかな舌ざわりは、左党の求める恋人の如くあり、一度飲んだら忘れられず、今日なお垂涎の的として愛されつづけております。なお製法は、家伝として代々後継者のみ受継がれ門外不出であり、それ故に他の醸造場と異なり、他から杜氏（醸造の技術者）を雇うことなく跡継ぎが杜氏となり当場独特の製法により、家内醸造として現在もなお継承しており、他の追随を許さぬ特産品です。

大分むぎ焼酎 二階堂 吉四六

「吉四六さん」と云えば、大分の人ならユーモアと奇行を持って知られたあの奇人と誰でも知っていることでしょう。幼かった頃、お爺さん、お婆さんから聞かされる話と云えば、必ずこの吉四六さんでした。正しくは広田吉右衛門という名前ですがこれが訛って「きっちょむ」となり、さらに「吉四六」と当て字の愛称で呼ばれる様になりました。寛永十五年に大分県野津町に生まれ、奇言、奇行一生を送り八十八歳の天寿を全うして正徳五年十二月二十七日に亡くなったそうですが、その間に残された機知、頓才の小話が大分県人の心に今なお郷愁にも似たものをあたえており、県民オペラ「吉四六昇天」や映画にもなっています。その代表的民話の主人公の名前を「大分むぎ焼酎二階堂吉四六」に冠した次第です。